検査課 課長
高橋 昌志
平郁会在籍3年目

平郁会の革新的とも言える訪問診療のかたちに感銘を受けて入職した高橋昌志。患者さまへの気配りと、ベテラン技師として誇りを大切に、訪問診療における検査の未来を拡大していく。

全国的にも注目される取り組みに参画し、
検査技師の新たなる可能性に挑戦したい

研究所生化学から検査技師となり、中小規模の病院やクリニックで約10年間にわたり検査や事務の業務に従事してきました。前職では超音波などの検査全般を担当するかたわら、輸血部の立ち上げや検査機材購入の交渉なども経験しました。
平郁会は転職サイトで知り、訪問診療において検査技師が単独で行動していることにまず驚きました。これまで検査技師は医師による診察の補助という位置づけが一般的で、レントゲン技師や検査技師が単独で患者さまの元へ赴いて検査を行うというケースは全国的にみてもまだほどんどありません。自分も検査技師として、これからまだまだ伸びていく新しい分野への挑戦がしたいと考え、入職を決めました。

患者さまのストレスを最小限に抑えながら、
限られた条件下で精度の高い検査を

主な業務は患者さまのいる施設やご自宅を訪問し、超音波やレントゲン検査、採血や心電図などを行うことです。そうした検査のスケジューリングも併せて、検査課で行なっています。
訪問診療で検査技師に求められるのは、できるかぎり患者さまに負担をかけることなく、限られた機材で信頼できる画像やデータを取得し、医師に提供することです。同業者に驚かれるほど検査機材等は充実している平郁会ですが、それでも患者さまの居室は病院と違ってスペースにも限りがあります。そうした条件下でのレントゲン検査などでは苦労することもありますし、高いスキルと細心の注意が求められます。
また訪問診療は病院と違い、患者さまの居室に外部の人間が入ることになります。ですから普段から「患者さまのテリトリーにお邪魔している」という意識を忘れないようにしています。医師や看護師は診療を重ねる中で患者さまとの信頼関係を築くことができても、検査技師はほとんどの場合、検査時の一度だけしか患者さまにお会いする機会がありません。各種検査は若干の痛みを伴うものも多いですし、白衣姿なので警戒心や威圧感を与えてしまいかねません。ですから患者さまの気持ちが和らぐような語りかけや、目線を患者さまの目元よりも下げるなど、ささいなことかもしませんが常に心がけています。

プロフェッショナルとして能動的に行動し、
医療に貢献できていると実感

とある急ぎの検査依頼があって患者さまのいる施設に伺った時のことです。検査してみると、病院でもあまり見かけないほどの重篤な検査結果が。これはまずいと思い、施設のスタッフの方に絶対安静を伝え、駐車場に停めた車の中でカルテを記入して画像をアップ。連携室に電話を入れ、循環器の医師にすぐに見てくれるよう連絡しました。その結果、患者さまは緊急搬送となり、外部受診へ。そのままにしていたら夜間に容態が急変していてもおかしくない状態でしたので、自分の行動が医療に貢献できたことを実感しました。
このように検査技師の私の判断や行動を医師が軽んじることなく、信頼関係を持って仕事ができているのも平郁会の良いところだと思っています。 大病院であるほど医師の意見がすべてという現場もありますが、検査においては自分はスペシャリストであるという誇りを持って業務にあたっていますし、実際に意見をしっかり聞いてもらえることも、平郁会で働く上での大きなやりがいです。

検査課としての行動範囲を拡大し、
取り組みを発信していきたい

検査技師が医師の同行なく単独で訪問・検査を行うという平郁会の取り組みは、モデルケースとして学会でも発表されています。これからも訪問医療の分野で検査技師が活躍できる可能性をどんどん探り、学会等で発信していきたいです。

現在の訪問先は東京・千葉・神奈川が主ですが、平郁会は中部地方や北海道まで進出していますので、検査機材を搭載したキャラバンで向かう訪問先を広げていきたいです。それと同時に、各地の平郁会のクリニックへ検査課として赴き、訪問検査を行うこと。さらにゆくゆくは平郁会以外のクリニックなど、外部の検査需要にも応えられる体制を構築していきたいと考えています。

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