訪問診療主任看護師・特定行為看護師
上杉 聡子
平郁会在籍4年目
2022年特定行為看護師資格取得

自身のライフステージに合わせた職場・勤務形態で看護師としてのキャリアを重ねてきた上杉聡子は、2018年に医療法人社団平郁会に入職。訪問診療という新たなるフィールドで看護師の存在意義を改めて模索しながら、患者ファーストな医療への挑戦を続ける。2022年特定行為看護師資格を取得。

今までつちかってきたスキルを活かしながらも、
より患者さまに寄り添える訪問医療の道へ

看護学校卒業後は急性期の病院に5年間勤務し、その後結婚出産を経て有床クリニックに転職しました。2人の息子が幼い間はパート勤務をしていましたが、長男が中学校に上がって育児に余裕ができてきたことで、さらなるやりがいを求めて転職を決意しました。
訪問診療に興味を持ったのは、機材や人材がすべて揃っている病院とは違って、限られた設備・情報・時間の中で行う医療であること。そうした環境下で自分の経験や力を活かしてみたいと思ったからです。また今後の高齢化社会を見据えたことも理由のひとつです。訪問診療は医師と共に行う医療でありながらも、患者さまの生活や介護により近い仕事だと思いました。
平郁会を知って、在宅での医療サポート体制が整っていることや、在宅でもできることの多さに驚きました。この職場で私も訪問診療の看護師として、患者さまが住み慣れたご自宅で過ごすお手伝いをできればと考えました。

医師と看護師の視点をうまく融合し、
医療の質を上げることが使命

1日の仕事の流れとしては、まず朝会で患者さまの情報共有・申し送りをします。その後、患者さまのいる自宅や施設を回り、採血・点滴・カテーテル交換・治療のサポートなど必要な処置を行います。移動中の車内では訪問介護士やケアマネージャーの方と連携を取ったり、病状に合わせた緊急時のスケジュール調整、治療に要する備品の手配などを行なっています。訪問診療の看護師は医療従事者としてのスキルだけでなく、情報処理力やコミュニケーション能力も磨かれる職種だと思います。

現在は入職4年目で、今でこそやりがいと充実感をもって仕事ができていますが、入職当初は看護師として自分に何ができるのかを模索する日々でした。というのも訪問診療は、極端に言えば医師さえいれば成り立つ仕事。そこで看護師の存在意義を考えた時、自分にできるのは「医療の質を上げること」だと気づいたんです。例えば医師だけではカバーしきれない部分をフォローしたり、容態の微細な変化にいち早く気づいたり、患者さまやご家族が話しやすい・相談しやすい相手でいること。自分はそこを極めようと取り組んできました。お看取りまでご家族の方と共に寄り添えたり、ご逝去された患者さまの遺族に対するケアができるのも、訪問診療の看護師だからこそだと思っています。

信頼し合えるチームで働く喜び
現場の声が素早く反映される職場

平郁会は、医師・看護師・医療秘書が上下関係ではなく対等な関係で働く、「チーム医療」という側面がとても強い職場です。現場では医師が看護師の気づきや意見を尊重して行動に移してくれるなど、互いにリスペクトの気持ちを持って仕事をしているので、それがモチベーションややりがいにもつながっています。
大病院などは現場の声が上層部に届きにくかったりすることもありますが、平郁会では若い医療秘書の意見もしっかり吸い上げる環境があります。また残業削減への取り組みや、土日・夜間などでの分担もしっかりなされていて、業務外はきちんと休めます。私たちが疲弊してしまっては患者さまに最良の医療を届けることはできませんし、プライベートが充実していなければ仕事もがんばれませんよね。資格や業務内容に応じた公平な評価をしてくれますし、今後さらに働きやすい・チャレンジしやすい環境へと柔軟に変わっていく職場だと思います。

周囲の応援に恵まれて資格を取得
吸収したことを現場に還元していきたい

平郁会の資格取得支援制度にも後押しされ、昨年から特定行為研修を受講。仕事と育児を抱えながらの勉強は大変でしたが、今年晴れて合格し、資格を取得することができました。受講中は実習や試験の都合でお休みをいただくこともありましたので、法人や仲間の協力なくしては成し遂げられませんでした。また私の体を気遣いながらも理解・応援してくれる家族にも、感謝しかありません。
今後は特定看護師として、習得したことを患者さまに還元していきたいです。私が来たことで早く対応を受けられて助かった!と思っていただけるよう、自分を必要としてくださる患者さまやそのご家族の待つ現場へどんどん飛び込んでいきたいです。

医療の仕事は、患者さまを柱としていれば絶対にブレることはないと思います。けれど組織や人間関係が壁となって、患者さま中心で動けない場面もあるのが現実です。そうした中、患者さまが困らないよう、辛くないよう、ご希望に添えるように関わっていくことができる、それが訪問診療の魅力でもあるのではないでしょうか。

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